ネパールのバドミントン事情

ネパール代表チームはネパールバドミントン協会の財政難などもあり日本代表チームのような環境は整っていません。

コート確保やシャトル数の制限など様々な制約の中での活動が強いられています。

また、国際大会なども国の事情などにより全ての国際大会に出場できるわけではありません。

しかしその中でも世界ジュニアランカーにランクインする才能のある若手がここ最近では育ってきています。

2018年には日本の理学療法士(政府公認)と共に代表チームのサポートコーチとして活動しました。

日本のように全てのものが揃う訳ではありませんが、その中で出来ることや代用となるもので応対しなければいけません。

日本と同じ環境でないから学べること、日本と同じ言語ではない難しさ、日本と同じ考え方でないからこその難しさ。

様々な経験からコーチングの難しさを実感したのもこの時でした。

 

代表チームとしてのコーチング

地元、北海道の旭川市での選抜メンバーなどの強化指定選手の指導は数年間に渡り行なっていましたが、国をまたいでの代表チームのコーチングは初めての挑戦でした。

難しかったことは言葉の問題や、環境の問題よりも選手の思う代表という意識と、自らが思う代表としての意識の違い。

そして代表に対する“概念”の違いでしょうか。

そして何より問題だったことは

“監督、コーチの代表としての意識の低さ”

これが一番の課題であったように感じます。

こちらの動画は奥の左利きの選手がジュニアの世界ランカー。

手前の選手がベテラン選手なのですが、この手前の選手が「俺たちはもっと世界で戦いたいんだ」という選手でした。

しかしそんな選手に対して協会や監督コーチは時に「ちょっとあいつはうるさすぎる」なんて言うことも。

彼自身は海外の国際試合で北海道を代表する元オリンピック選手の佐々木選手などと対戦し、世界の分厚い壁に屈することなくもっと上を目指したい選手。

しかし代表チーム全体が彼のモチベーションについていけてないという問題がありました。

 

意識を変えることの大切さ

これほどインターネットが自由に使える時代です。

もちろん彼らもネット動画などを利用して練習方法や世界のトップレベルのプレーから学ぶことは容易にできる時代。

しかし、全体的な“意識”がついていかないのが問題だったのです。

こちらはネパールで一番大きなバドミントンの大会“ネパール選手権”

日本で言うところの“全日本総合選手権”の決勝戦です。

これらには政府の要人から軍の最高幹部まで全ての人が観戦するとても重要な大会です。

彼らには「毎日がこの試合だとイメージして練習すること」と言いつづけました。

練習のための練習ではなく、試合で勝ち続けるための練習をどのように意識づけさせるか。

僕自身が帰国した後も彼らはトレーニングを続けなければ意味がありません。

テクニックを教えるよりも、大事なことは高い意識で練習を続けさせることがネパール代表チームの課題でした。

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