部活の練習量は減るのか?

2019年より中学校の先生も働き方改革により、部活動などのいわゆる“残業”ができなくなります。

これらを管理するのはその学校の校長先生で、国の方針により校長先生が学校の先生の勤務時間をコントロールしなければいけません。

要は時間制限を超えた残業(部活動など)を行なっている先生を自分の学校から出してはいけないのです。

これらの影響は部活動にどのように影響してくるのでしょうか。

 

部活をやりたい子にとっては不利か?

今までの練習量が減るということは単純に考えても上手くなりたい生徒にとっては不利な状況です。

しかし学校側も対策をとっており「外部コーチを雇う」というやり方でその状況を回避しているところもあります。

しかし、これは全ての部活に当てはまることではなく今のところ学校側が決めた部活のみとなっています。

例えば「うちの学校は野球よりもバスケットが強いからバスケットのみ外部コーチを雇う」というような。

また顧問を増やすことによって練習量だけは減らさないようにしているところもあるでしょう。

 

練習量が減るとパフォーマンスは落ちるか?

答えだけ先に言うならばNO

練習の意識と質をあげることによってそれは回避できることでしょう。

ただしかし、それをできる監督、先生が中学校の中にどれだけいるのかということ。

今まで練習量でカバーしていた学校では特に難しいかもしれません。

これは中学校の監督、先生の能力が高いか低いかということではなくて、プロスポーツ選手の監督のように専門に知識を得ることは簡単ではありません。

中学校の先生は本業自体が、学校の授業やその他のことなので、部活のことに対してどこまで勉強ができるのかということです。

 

練習の質をあげるのに必要なこととは?

例えばいつも3時間で行なっている練習を2時間の練習で同じ効果を出すにはどうしたら良いかということ。

プロのサッカーチームなどでは昔のように長時間の練習をすることはなくなりました。

理由としては長時間の練習の方がパフォーマンスが落ちるという結果が出ていたからです。

ですので、多くのプロサッカーチムの練習は一日一時間半から2時間が一般的です。

もちろんこれらは毎週試合があるプロスポーツ選手ということもあるでしょう。

 

グアルディオラから考える練習とは

サッカー界の革命家とも言われるドイツのバイエルンミュンヘンというチームの監督グアルディオラ。

彼の話でこんな有名な話があります。

バイエルンミュンヘンの練習はとてもきつくその中で常に高い集中力が求められることでも有名です。

そんな中である選手が練習後に「監督、この後少し走ってもいいですか?」と聞いた。

それを聞いたグアルディオラは「君は、スポーツの科学も知らないのか?君の体にとって害になる以外に練習後に長い距離を走ることになんの意味がるのだ?」と。

そしてグアルディオラは笑いながら続けて言った。

「それはプラシーボ効果でしかない。選手は練習後に走ったことによって、とても辛い練習をやりきったと思い込みたいだけなのだ」

彼にとっての居残り練習はスポーツ科学で言えば“害”だが、心理的な充足を満たすための手段とでしか捉えていないのです。

 

具体的な質の上げ方

中学生の監督ですと、やはり目的意識の明確化とモチベーションのプッシュが必要になるでしょう。

僕自身が全日本ジュニアで優勝したのは中学校二年生の時です。

その時代の練習は「量」が求められる時代でした。

しかし練習時間が長くなれば長くなるほど、集中力は落ちて長い時間“やらされている練習をだらだらやる”だけになってしまうのです。

しかし当時は監督自身が練習は「量」と信じきっていたのでそれに従うことしかできませんでしたし、怪我をしても休むことも怒られる時代でした。

100の練習を50くらいのモチベーションで行うよりは70の練習を100のモチベーションで行うほうが絶対的に効果は上がります。

特に中学生の集中力は2時間以上持たすのは難しいのではないかというのが個人的な経験から言えることです。

 

まとめ

意外にも学校の先生の働き方改革で部活の質が上がったというようなことも起こることはあるでしょうし、部活を持つ先生の意識自体にも影響が出ることもあるかもしれません。

その意識の変化が部活の生徒にとってプラスに働くことだってあるでしょう。

例えば今まで勤務時間が長くストレスが溜まっていたものを生徒にぶつけていたが、それらがなくなったなど。

必ずしも全ての事柄がマイナスに働くとは限りませんし、指導者の質自体も向上する可能性も十分にあるはずです。

働き改革自体が、学校の指導者、そしてそれらの指導を受ける子供たちに良い影響があることを個人的には望んでいます。